特別支援教育論

単位数 ナンバリングコード
2 DTP195
教員名 五浦 哲也
専門 特別支援教育、生徒指導、教育相談、カウンセリング、教育心理学
出身校等 北海道教育大学大学院教育学研究科学校臨床専攻
現職 北海道情報大学 経営情報学部 教授
授業形態
前期印刷授業・後期印刷授業
授業範囲
教科書の内容すべて
試験範囲
教科書の内容すべて

【試験時参照許可物】
一切自由 ※ただしWebページ(通信教育部POLITEを除く)と生成系AIの参照は不可とする。
【試験に関する注意事項】
学習プリントを参考に教科書の内容をノートにまとめておいてください。
科目の概要
日本の障害児教育は2007年7月、「特殊教育」から「特別支援教育」へと転換されました。即ち、従来の障害種別・程度別の特殊学校(特殊学級)等の場に応じた教育から、障害のある児童・生徒に、教育的ニーズに応じて適切な教育的支援を行うものとなりました。
 特別支援教育(障害児教育)では、種々の障害の基本的な特性を理解しつつ、障害のある子ども一人一人の困り感に目を向け包括的に個別の障害理解することが重要になります。障害のある子ども理解に応じた適切な支援により、子どもは限りなく豊かに成長・発達する可能性をもっています。学校教育は教師が子どもに教材(教育内容)を使って、意図的・系統的・組織的に働きかけ、子どものもっている諸能力を十分に発達させ、人格の形成を図る営みです。特別支援教育では、教師は個々の子どもの障害・発達に視点をあて、教育的ニーズに応じ、根拠のある多様な指導の手立てを考え実践していくことが求められます。個々の教育的ニーズに応じた教育を実現することで、どの子ども達にとっても効果的な授業となるユニバーサルデザインの授業へと発展していきます。
 本科目ではこうした点を踏まえながら、特別支援教育に関する理解を図った後、障害種ごとの特性理解と支援の在り方について学習を進めていきます。
授業における学修の到達目標
1.特別支援教育(意義・教育課程・制度)について理解する。
2.特別な支援を要する子どもの理解と支援に関する基礎的知識を得る。
講義の方針・計画
第1回:特別支援教育の理念と制度(特別支援教育の理念と仕組み、インクルーシブ教育,
制度の理念、母国語や貧困の問題等の教育的ニーズ)
第2回:小・中学校における特別支援教育の仕組み(小・中学校における実態、支援体制、個別の教育支援計画及び指導計画)
第3回:特別支援学級や通級による指導の仕組みとその実際(特別支援学級と通級による指導の実際、障害種、教育課程)
第4回:特別支援学校における教育の仕組みとその実際(障害種、特別支援学校、センター的役割、教育課程)
第5回:就学までの支援の仕組みとその実態(障害のある幼児期の心身。心理的特性、早期発見・早期支援、就学に向けての支援)
第6回:注意欠陥多動性障害の理解と支援(定義、変遷、発達・心理・生活・学習の特性理解と支援、専門機関との連携)
第7回:学習障害の理解と支援(医学的定義、教育的定義、発達・心理・生活・学習の特性理解と支援、専門機関との連携)
第8回:自閉症の理解と支援(定義、変遷と診断基準、発達・心理・生活・学習の特性理解と支援、専門機関との連携)
第9回:情緒障害の理解と支援(定義、選択性場面緘黙、発達・心理・生活・学習の特性理解と支援、専門機関との連携)
第10回:言語障害の理解と支援(構音障害、吃音、発達・心理・生活・学習の特性理解と支援、専門機関との連携)
第11回:視覚障害の理解と支援(定義、発達・心理・生活・学習の特性理解と支援、専門機関との連携)
第12回:聴覚障害の理解と支援(定義、発達・心理・生活・学習の特性理解と支援、専門機関との連携)
第13回:肢体不自由の理解と支援(定義、発達・心理・生活・学習の特性理解と支援、専門機関との連携)
第14回:病弱・身体虚弱の理解と支援(定義、発達・心理・生活・学習の特性理解と支援、専門機関との連携)
第15回:知的障害の理解と支援(用語と定義、発達・心理・生活・学習の特性理解と支援、専門機関との連携)
準備学習
印刷授業は、教科書や学習用プリントなどを基に自学自習で学習を進めてもらいます。教科書全体について関連する内容や教育動向などについて2単位で90時間かけて学習を深めていくことを目安としています。
わからない用語や内容は、参考文献等で検索することが準備学習として必要になります。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック方法
レポートにコメントを入れて返却します。
成績評価の方法およびその基準
科目試験による評価100%
教科書
書 名:教員をめざすための特別支援教育入門
著者名:大塚 玲 編著
発行所:萌文書林  第2版
ISBN:9784893473271
参考書
特になし
その他
特になし
試験期間
シラバス検索画面トップページ(https://syllabus-tsushin.do-johodai.ac.jp/)下部の「2024学年暦」を参照
学習プリント
あり
教職科目
情報5の1(必修)、商業5の1(必修)、高校数学5の1(必修)、中学数学5の1(必修)
関連受講科目
生徒指導、学校教育相談
担当教員の実務経験
1985年から京都市、北海道で31年間、公立小中学校教員の勤務経験がある。教員時代には、特別支援教育に関わり、効果的な特別支援教育のあり方を模索してきた。教員経験に基づき、学生が特別支援教育における理論的・実践的な知識を身に付け教育現場に結びつけていくことに努める。
レポート課題
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