ITマネジメント -失敗せずにITを経営に活かすための企業組織とは?-

単位数 ナンバリングコード
2 DIF403
教員名 中島 潤
専門 情報通信
出身校等 北海学園大学大学院経営学研究科 博士課程単位取得退学 博士(経営)
現職 北海道情報大学 経営情報学部 教授
授業形態
前期印刷授業・後期印刷授業
授業範囲
教科書の内容全て
試験範囲
教科書の内容全て
(持ち込み許可物) 一切不可
科目の概要
 IT(情報技術)の活用は、企業活動のさまざまな部分に広がり、いかに効果的にITを活用するかが企業の競争力を大きく左右する時代です。それと同時に、企業が取り扱う情報の増加・多様化が進み、情報を安全に、かつ効率的に管理するかが、現代企業の経営課題となっています。
 このような背景の中で、企業経営者は、ITをどのようにマネジメントすべきか、また内部統制、すなわち組織や社内規定をどのように整備すべきか、ということを真剣に考えることが要求されていることを学びます。
授業における学修の到達目標
 本講義では、ITマネジメントとは何か、ITの特性・性質やITを適切にマネジメントしないとどのようなことが起きうるのか等、ITマネジメントに関する基本知識と、ITマネジメントの管理手法に関する基礎を身につけることを目標とします。
講義の方針・計画
 ITマネジメントを実践するためには、情報システムのライフサイクルを構築することが最も重要です。情報システムには、システム計画の立案から廃棄に到るまでの一連の過程において、多くの課題が含まれています。我々がITといかにして上手に付き合っていくべきかをメインテーマとし、これを企業経営者の立場から考えます。
 本科目は、基本情報処理技術者や応用情報技術者試験に合格され、将来的に「システム監査技術者」試験の受験を目指そうとする方や、これから情報システムの運用管理に携わろうとする方を対象として展開しています。
 このため、この科目の理解には、情報技術はもちろんのこと、企業などでの社会経験が必要な内容が多分に含まれるほか、経営マネジメントの基本知識が必要とされます。
 特に正科生Bの学生が本科目を履修する際は、この点を十分理解しておいてください。
 また、新聞や雑誌などで伝えられるICTの最新動向や、企業活動におけるICTの活用事例や、そこで発生する諸課題に常に関心をもち、自分で調べ・それを理解する力が必要です。

第1回:ITと情報システム
第2回:ITの発展とICTへの期待の変化
第3回:ITリスク
第4回:IT統制
第5回:ITガバナンス
第6回:ITマネジメントのための組織
第7回:ITリスクとリスクコントロール
第8回:IT監査
第9回:IT監査のプロセス
第10回:情報システムの信頼性
第11回:情報システムの効率性
第12回:情報セキュリティ管理
第13回:情報システム組織における内部統制
第14回:IT監査人の知識・能力
第15回:IT監査のための基準
準備学習
印刷授業は、教科書や学習用プリントなどを基に自学自習で学習を進めますが、授業範囲の内容の他に、教科書の内容全体を2単位で90時間かけて学習することを目安としています。
わからない用語や内容は、参考文献等で検索することが準備学習として必要になります。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック方法
提出された課題レポートは添削の上,返却している。
成績評価の方法およびその基準
試験:100%
教科書
書 名:「内部監査人のためのIT監査とITガバナンス (補訂版)」
著 者:日本内部監査協会
発行所:同文館出版
ISBN:978-4-495-20832-5
参考書
書 名:「情報システム監査実践マニュアル(第2版)」
著 者: NPO 日本システム監査人協会編
発行所: 森北出版

書 名:「IT統制監査実践マニュアル」
著 者:NPO 日本システム監査人協会
発行所:森北出版
その他
なし
試験期間
シラバス検索画面トップページ(https://syllabus-tsushin.do-johodai.ac.jp/)下部の「2022科目試験時間割」を参照
学習プリント
あり
教職科目
関連受講科目
なし
担当教員の実務経験
インターネットの黎明期から今日まで一貫して情報通信ネットワークやネットワーク応用した各種業務システムの開発・運用実務に従事してきた。本講義ではこれらの経験を元に,IT技術者の視点からITマネジメントの基本を理解することを主目的として授業を行います。
レポート課題
過年度のレポート課題は表示できません。