暗号とインターネットセキュリティ -数学が情報を守る-
単位数 | ナンバリングコード |
---|---|
2 | DIF423 |
|
|
教員名 | 福光 正幸 |
---|---|
専門 | 暗号理論,情報セキュリティ |
出身校等 | 東北大学大学院情報科学研究科 博士(情報科学) |
現職 | 長崎県立大学 情報システム学部 情報セキュリティ学科 准教授 |
授業形態 |
---|
前期印刷授業・後期印刷授業 |
授業範囲 |
---|
教科書全ページ |
試験範囲 |
---|
教科書全ページ
(持ち込み許可物)一切自由 (試験に関する注意事項)科目試験は、インターネット試験で実施します。 |
科目の概要 |
---|
インターネット上で安全な通信路を構築する1つの道具として,公開鍵暗号系が利用されているます。本講義では,その中でも代表的なRSA暗号に着目し,その仕組みを理解するために必要な数論の基礎を習得します。具体的には,合同式,剰余系,オイラーの定理,ユークリッドの互除法などです。また,学習した数論の知識を用いて,RSA暗号の仕組みを理解し,安全性についても議論していきます。 |
授業における学修の到達目標 |
---|
(1) 合同式,剰余系,オイラーの定理,ユークリッドの互除法について習得する。
(2) RSA暗号の暗号化・復号の仕組みと安全性の議論について理解する。 |
講義の方針・計画 |
---|
第1回:予備知識の整理
第2回:負の数への拡張 第3回:割り算 第4回:合同式の定義と基本性質 第5回:合同式の応用 第6回:集合 第7回:剰余系 第8回:整域,,写像 第9回:フェルマーの小定理 第10回:互いに素の性質 第11回:オイラーの定理 第12回:ユークリッド互除法と逆元の計算 第13回:暗号の定義と公開鍵暗号系 第14回:RSA暗号方式 第15回:計算量的安全性とRSA暗号の安全性の根拠 |
準備学習 |
---|
印刷授業は、教科書や学習用プリントなどを基に自学自習で学習を進めますが、授業範囲の内容の他に、教科書の内容全体を2単位で90時間かけて学習することを目安としています。
わからない用語や内容は、参考文献等で検索することが準備学習として必要になります。 (予習)学習用プリントの該当する回の内容を確認して下さい。(1時間) (復習)学習用プリントに記載されている問題に解答して下さい。(3時間) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック方法 |
---|
システム上でレポートのフィードバックを行います。 |
成績評価の方法およびその基準 |
---|
試験:100% |
教科書 |
---|
書名:『ゼロからわかる数学-数論とその応用-』(初版)
著者名:戸川美郎 発行所:朝倉書店 ISBN:9784254115611 |
参考書 |
---|
書名:『工科系のための初等整数論入門―公開鍵暗号をめざして』
著者名:楫元 発行所:培風館 書名:『暗号の数理』 著者名:一松信 発行所:講談社 書名:『群・環・体入門』 著者名:新妻弘,木村哲三 発行所:共立出版 |
その他 |
---|
特になし |
試験期間 |
---|
シラバス検索画面トップページ(https://syllabus-tsushin.do-johodai.ac.jp/)下部の「2022科目試験時間割」を参照 |
学習プリント |
---|
あり |
教職科目 |
---|
関連受講科目 |
---|
代数学,ネットワークセキュリティ |
担当教員の実務経験 |
---|
実務経験なし |