サーバ構築演習 -Linuxユーザから管理者へのステップ-

単位数 ナンバリングコード
2 DIF414
教員名 広奥 暢
専門 音声情報処理
出身校等 北海道大学 工学研究科(電子工学専攻) 博士後期課程修了
現職 北海道情報大学 情報メディア学部 准教授
授業形態
前期インターネットメディア授業・後期インターネットメディア授業
授業範囲
授業のサイト(無限大キャンパス)で提示される内容すべてになります。
試験範囲
授業範囲すべて
(持ち込み許可物)一切自由
(試験に関する注意事項)科目試験は、インターネット試験で実施します。
科目の概要
 Debian GUN/Linux上で、基本的なサービスを導入する演習科目です。
 主に、UNIX系OSの使用経験はあってもOSインストールからサーバ構築までの経験は持っていない人を対象に、いわゆるLAMP環境構築を目標とした講義を展開します。実践を重視しますが、先々の技術の変化にも耐えられるような知識の獲得を目指し、丹念に構造を理解しながらサーバの構築を学びましょう。
授業における学修の到達目標
Linuxのインストールから始めて、主要なサービスを動かすことができることを目指します。
具体的には、
・DNSサーバ
・Webサーバ
・データベース
・Mailサーバ
などです。さらに、ファイアーウォールについても最低限の設定ができることを目指します。
講義の方針・計画
 設定ファイルとサーバの関係、サーバ起動の仕組みなどを十分理解するために、Debian をCUI を使用して実習します。無限大キャンパス内に用意した実習環境をインターネットで利用します。
 いわゆるクライアントPC についての管理経験はあるが、サーバ管理作業は初めてであるという受講者を中心に、OS 管理作業は初めてという人から、サーバ管理の経験はあるがDebian を扱うのは初めてという人までを対象として講義を進めます。OS のエンドユーザとしての技術は、自習で補っていただく方針です。
以下の内容を順に学習します。

第1回:実習環境の準備(Debianのインストール)
第2回:シェルとコマンド1(opensshのインストール)
第3回:シェルとコマンド2(基本コマンドのおさらい)
第4回:DNSサーバ1(BINDインストール)
第5回:DNSサーバ2(Zoneデータの設定)
第6回:Webサーバ1(Apache httpdインストール)
第7回:Webサーバ2(Logの設定)
第8回:PHP(PHPのインストール)
第9回:データベース(MySQLのインストール)
第10回:ログ(rsyslogの設定)
第11回:LVM1(2回目のDebianインストール)
第12回:LVM2(LVMの設定)
第13回:firewall(ufw/iptablesの設定)
第14回:Mailサーバ(Postfixのインストール)
第15回:サーバの暗号化通信(各サービスのTLS対応)
準備学習
 テキストは、CentOSをベースに書かれていますので、本講義とは環境が異なります。また使用するソフトウェアも一部異なりますので、十分な準備と、インターネットを活用して情報収集することが必要になります。OSインストール後は、OS付属のドキュメントも手がかりになります。
(予習)各回について、以下の内容で行ってください。
第1回:参考書「Linux 標準教科書」などにより、Linuxの使用方法を習得する。
    教科書「Linux サーバー構築標準教科書」第1章、第2章を予習する。
    Linuxディストリビューションについて調べる。
第2回:引き続き、参考書「Linux 標準教科書」などにより、Linuxの使用方法を習得する。
    教科書8.1節を予習する。
    sshの機能について調べる。
第3回:引き続き、参考書「Linux 標準教科書」などにより、Linuxの使用方法を習得する。
第4回:教科書第4章を予習する。
第5回:教科書第4章を予習する。
第6回:教科書第5章を予習する。
第7回:教科書第5章を予習する。
第8回:教科書第5章を予習する。
第9回:MySQLについてインターネットなどで調べる。
第10回:OSの付属ドキュメント( man コマンド)で、rsyslogdについて調べるか、
     あるいは、インターネットで、syslogについて調べる。
第11回:教科書1.5節 高度なストレージ管理を予習する。
第12回:教科書1.5節 高度なストレージ管理を予習する。
第13回:教科書8.3節を予習する。
第14回:教科書第6章を予習する。
     Postfixについて、インターネットで調べる。
第15回:SSL/TLSについて、インターネットで調べる。

全ての回の復習:用意されているサーバ実習環境で提示される実習課題に従って下さい。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック方法
IM授業は、練習問題を解答すると、解答に応じたコメントを画面に表示する。
成績評価の方法およびその基準
試験:100%
教科書
「Linuxサーバー構築標準教科書」LPI-JAPAN
http://www.lpi.or.jp/ (無料でダウンロード可能)
参考書
「Linux標準教科書」LPI-JAPAN
http://www.lpi.or.jp/ (無料でダウンロード可能)
その他
特記事項:他の科目に比べ、実習を重視します。実習課題の結果を平常点として成績に反映します。
授業では、リモートデスクトップソフト(UltraVNC)及びSSHクライアントソフト(Putty、WinSCP)(何れも無限大キャンパスからダウンロード可能)を使用する。
試験期間
シラバス検索画面トップページ(https://syllabus-tsushin.do-johodai.ac.jp/)下部の「2022科目試験時間割」を参照
学習プリント
教職科目
関連受講科目
 「コンピュータネットワーク」(ほぼ必須)、「コンピュータアーキテクチャ」、「オペレーティングシステム基礎論」、「オペレーティングシステム」、「ネットワークセキュリティ」
担当教員の実務経験
実務経験なし
レポート課題
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