データベースシステム -一歩進んだデータ管理に向けて-

単位数 ナンバリングコード
2 DIF407
教員名 山北 隆典
専門 データ工学,ICTを活用した学習システム
出身校等 弘前大学大学院理学研究科(物理学専攻)
現職 北海道情報大学 情報メディア学部 教授
授業形態
前期印刷授業・後期印刷授業・前期面接授業・後期面接授業・前期インターネットメディア授業・後期インターネットメディア授業
授業範囲
学習用プリントの内容すべて。教科書の全範囲ではありませんので,必ず学習用プリントでお確かめください。
試験範囲
学習用プリントの内容すべて。教科書の全範囲ではありませんので,必ず学習用プリントでお確かめください。
(持ち込み許可物)一切自由
科目の概要
 データベースはその登場以来,すでに多くの企業に導入されてきました。しかし,近年はこれまでの利用形態のみならず,新たにデジタルビジネスを支える情報ベースとして,企業の意思決定支援ツールとして,様々なビジネスシーンで活用されており,いまや,IT社会における必要不可欠な基盤技術となっています。ITエンジニアのみならず,ITをビジネス活用する新時代のビジネスパーソンとして,一歩進んだデータ管理に向けて,データベースを理解し使いこなすための基本知識と基本技術を学習していきます。
 具体的には,データベースシステムの基礎を学ぶとともに,代表的なデータベース管理システムであるリレーショナル型データベース管理システムを特に取り上げ,基本となる概念,データベースの設計手法,操作方法について扱います。さらにデータベースシステムの運用,管理の基礎についても概観します。
 なお,机上での知識習得だけではなく,実際にリレーショナル型データベース管理システムおよびデータベース言語SQLを利用して,データベースの構築,データベースを用いた情報検索の実習も行います。
授業における学修の到達目標
 データベースシステムに関する基礎的な用語を説明できること,代表的なデータベース管理システムであるリレーショナル型データベース管理システム(RDBMS)に焦点を絞り,RDBMSが提供している機能を説明できること,それらの機能の動作原理を説明できることがひとつの目標になります。
 また,RDBMSを正しく利用するためのデータモデリングの手法(正規化)を知り,簡単な設計ができるスキルや,RDBMSを使いこなすための言語であるSQLの基礎を習得し,基本的なSQL文を使ってRDBMSを利用できるスキルを身に付けることも目標になります。
講義の方針・計画
第1回:データベースシステムとは
第2回:ファイルとデータベース
第3回:データベース管理システムとは
第4回:リレーションの概念
第5回:リレーションの正規化
第6回:SQLの基本
第7回:SQLのデータ定義機能
第8回:SQLのデータ操作機能
第9回:問合せ処理の基本
第10回:副問合せと表結合
第11回:集合関数とグループ化
第12回:実世界のモデリング
第13回:データベースの設計手法
第14回:データベースの実装
第15回:データベースの運用と保守
準備学習
 印刷授業は,教科書や学習用プリントなどを基に自学自習で学習を進めますが,授業範囲の内容の他に,教科書の内容全体を2単位で90時間かけて学習することを目安としています。
わからない用語や内容は,参考文献等で検索することが準備学習として必要になります。

 自学・自習のまとめとして,学習用プリントの確認問題に取り組むとよいでしょう。
なお,オペレーティングシステムの知識はデータベース管理システムの動作原理を理解する上で重要です。必須ではありませんが,あらかじめ学習しておくと深い理解につながるでしょう。
 なお,教科書の内容が難しいと感じる学生は,参考書の※の付いた図書に目を通してみると理解の助けになるかもしれません。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック方法
面接授業で実施する演習については,授業内に解説します。また,科目試験については,試験終了後,質問に対応します。
印刷授業では,提出されたレポートについて講評を付与して返却します。
IM授業では,練習問題を解答することで,解答に応じたコメントを画面に表示します。
成績評価の方法およびその基準
試験:100%
教科書
書 名:ファイル編成からWeb DB 環境まで 最新 図解でわかるデータベースのすべて(最新版)
著者名:小泉 修
発行所:日本実業出版社
ISBN:9784534042477
参考書
書 名:データベースシステム
著者名:北川博之
発行所:オーム社(昭晃堂)
書 名:楽しく学べるデータベース
著者名:川越恭二
発行所:昭晃堂
書 名:データベース―ビッグデータ時代の基礎―
著者名:三石 大・吉廣卓哉
発行所:共立出版
書 名:データベース入門
著者名:増永良文
発行所:サイエンス社
※書 名:データベースがわかる本 (なるほどナットク!)
著者名:小野 哲・関口由美子
発行所:オーム社
その他
特にありません。
試験期間
シラバス検索画面トップページ(https://syllabus-tsushin.do-johodai.ac.jp/)下部の「2022科目試験時間割」を参照
学習プリント
あり
教職科目
情報5の1(必修)、情報6の4
関連受講科目
コンピュータの構成・コンピュータの利用・オペレーティングシステム基礎論・オペレーティングシステム・アルゴリズム
担当教員の実務経験
通算で約10年間,民間企業で通信制御系システム開発,及び民間企業の研究所でデータベースシステムに特化した研究・開発に携わりました。データモデリングの手法,データ検索の考え方のみならず,データベース管理システムの仕組みが機能・性能に及ぼす影響など,実際にデータベースシステムを開発・運用する際に役に立つであろう様々な知見を学生に還元できるよう授業を組み立てています。
レポート課題
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