経済学入門 -競争と市場の役割を学ぶ-

単位数 ナンバリングコード
2 DBA208
教員名 山崎 慎吾
専門 経済学、公共経済学、財政学、地方財政論
出身校等 北海道大学 大学院 経済学研究科 博士(経済学)
現職 札幌学院大学 講師
授業形態
前期印刷授業・後期印刷授業
授業範囲
教科書のp.1からp.240までと巻末の経済学基本用語解説と演習問題解答
試験範囲
授業範囲すべて
(持ち込み許可物)一切自由
(試験に関する注意事項)教科書は必ず持ちこんでください
科目の概要
 この講義では経済を細かく見る視点から経済学を学びます。例えば、たこ焼きの市場について考える、あるゲーム機の市場について考える等といった言い方がされることがありますが、このようにある財(商品)の市場について考えるといったことを主に行います。たこ焼きの需要側は我々のような消費者ですし、供給側はたこ焼き屋さんです。需要側の行動について学び、供給側の行動について学び、そして需要側と供給側の行動の組み合わさった結果としての市場メカニズムを学んでいきます。ニュースや新聞などで「市場の活用」や「競争原理」といった話題が触れられることがあります。実は、市場メカニズムを阻害するものがなければ市場競争に任せておくのが最も良いのですが、何故このように最も良いと言えるのかということが大きなテーマの一つです。消費者も生産者も取引を行うことによって便益や利益を得ていますので、この便益や利益がどのような時に小さく、あるいはどのような時に大きいのかを考えることで市場メカニズムの良さを考えることができます。また、このようにある財の市場単位で分析していく経済学をミクロ経済学と呼びます。
授業における学修の到達目標
 経済主体(登場人物)の行動や市場メカニズムを理解するためには経済学の考え方を理解する必要があります。経済学の考え方を理解し、市場メカニズムの動きを理解できること、そして独占などの問題点や各種政策・規制についてなぜ必要なのかといったことを経済学的に理解出来るようになることが目標です。
講義の方針・計画
 この講義では、教科書「入門経済学 (第4版)」のミクロ経済学のパートについて学習します。
全15回を以下の内容で学習します。各回のタイトルは教科書の各章各節のタイトルと合わせています。

第1回:経済学とはどのような学問か
第2回:需要と供給 需要・供給分析
第3回:需要と供給 需要・供給分析の応用
第4回:需要曲線と消費者行動 需要曲線とは
第5回:需要曲線と消費者行動 需要曲線と消費者余剰
第6回:費用の構造と供給行動 供給曲線とは、費用の構造と供給行動
第7回:費用の構造と供給行動 利潤最大化と供給行動
第8回:市場取引と資源配分 市場と価格メカニズム、余剰分析
第9回:市場取引と資源配分 資源配分のゆがみ、市場競争と経済発展
第10回:独占と競争の理論 独占の理論
第11回:独占と競争の理論 完全競争と独占的競争
第12回:市場の失敗
第13回:不確実性と不完全情報の世界
第14回:ゲームの理論入門
第15回:復習

 学習用プリントに記した内容に特に注意して、学習を進めて下さい。また、教科書の各章の章末には演習問題があります。これも必ず解いて下さい。わからなかった場合は、教科書の本文に戻ったり解答を見たりして理解して下さい。
準備学習
印刷授業は、教科書や学習用プリントなどを基に自学自習で学習を進めますが、授業範囲の内容の他に、教科書の内容全体を2単位で90時間かけて学習することを目安としています。
わからない用語や内容は、参考文献等で検索することが準備学習として必要になります。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック方法
印刷授業は、提出されたレポートについて講評を付与して返却する。
成績評価の方法およびその基準
試験:100%
教科書
書 名:入門経済学(第4版)
著者名:伊藤元重
発行所:日本評論社
参考書
なし
その他
なし
試験期間
シラバス検索画面トップページ(http://syllabus-tsushin.do-johodai.ac.jp/)下部の「2020科目試験時間割」を参照
学習プリント
あり
教職科目
関連受講科目
なし
担当教員の実務経験
実務経験なし
レポート課題
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