簿記原理基礎編 -企業活動と損益との関係-

単位数 ナンバリングコード
2 DBA205
教員名 長井 敏行
専門 財務会計
出身校等 専修大学 大学院 経済学研究科 経済学修士
現職
授業形態
前期印刷授業・後期印刷授業
授業範囲
教科書の第1章から第8章、第11章、第13章から第16章まで
試験範囲
授業範囲すべて
(持ち込み許可物)一切自由
(試験に関する注意事項)科目試験は、インターネット試験で実施します。
科目の概要
 企業のさまざまな活動を貨幣価格で記録する方法とその根拠を学ぶ科目です。
確かに、企業活動の具体的な主体は人間ですから、企業目的にしたがって活動する人間の行為を貨幣価格で記録する方法を学ぶ学問ともいえます。そうはいっても、人間の活動のうち貨幣で表すことのできない活動、たとえばアイデアなどは対象外になります。簿記は、こうした企業活動のうち貨幣価格で表現できるものを記録・整理するための体系といえますが、具体的には、財産管理上の責任を解明し、かつ財産の保全と運用とを合目的的、効率的に統制するのに役立つ情報を提供する経済計算の体系といってよいのです。
授業における学修の到達目標
簿記原理基礎編では簿記の基礎から一連の決算手続きまで学ぶことを目標とします。
講義の方針・計画
基礎編で学ぶ概要を説明します。

第1回:企業経営の基礎…どんなに優秀な経営者であっても、企業の状況を知らなければ、適切な戦略を立てることはできません。この企業の状況を計数的にとらえていることが必要です。企業分析の体系的な知識や方法の体系をなすものが簿記である。簿記は、それ自体が会計分野を専攻するうえで重要な1部門であるとともに、関係諸学科への道につながる学問である。簿記を知らなければ、どんなに有能な経営者であっても「裸の王様」である。(教科書第1章)
第2回:簿記の要素と賃借対照表…資産・負債・資本と賃借対照表等式、資本等式、および財産法による純損益の算出方法を学ぶ。(教科書第2章)
第3回:簿記の要素と損益計算書…収益・費用と損益計算書等式、損益法による純損益、の算出方法、およびB/SとP/Lとの関係を学ぶ。(教科書第3章)
第4回:取引と勘定記入…勘定記入のルールを学ぶ。仕訳と勘定への転記を学ぶ。(教科書第4章)
第5回:試算表…計算表の検証力と賃借平均の原理、および精算表について学ぶ。(教科書第5章)
第6回:決算…決算の意味から総勘定元帳および仕訳帳の締め切り、決算報告書の作成までを学ぶ。第2編 勘定の各論について学ぶ前に復習することが必要である。(教科書第6章)
第7回:現金・小口現金の記帳について学ぶ。(教科書第7章)
第8回:商品売買の記帳…3分法、商品売買の補助簿(仕入帳・売上帳・商品有高帳)、および売上利益の算出方法について学ぶ。(教科書第8章)
第9回:手形取引の記帳…約束手形、為替手形の記帳方法、手形の裏書譲渡、割引、受取手形記入帳・支払手形記入帳について学ぶ。(教科書第11章)
第10回:掛け取引の記帳…売掛金と買掛金および貸し倒れ・貸倒引当金について学ぶ。(教科書第13章)
第11回:その他の債権・債務…貸付金・借入金から売買目的有価証券の評価について学ぶ。(教科書第14章)
第12回:その他の債権・債務…受取配当金と有価証券利息について学ぶ。(教科書第14章)
第13回:固定資産…固定資産の取得から減価償却費の記入方法および固定資産の売却まで学ぶ。(教科書第15章)
第14回:個人企業の資本の記帳…個人企業の資本金について、所得税、住民税、および事業税などについて学ぶ。(教科書第16章)
第15回:まとめ・・・最後に総復習としてこれまでの章を他の練習問題を使って知識の確認をする。
準備学習
印刷授業は、教科書や学習用プリントなどを基に自学自習で学習を進めますが、授業範囲の内容の他に、教科書の内容全体を2単位で90時間かけて学習することを目安としています。
わからない用語や内容は、参考文献等で検索することが準備学習として必要になります。

課題(試験やレポート等)に対するフィードバック方法
印刷授業は、提出されたレポートについて講評を付与して返却する。
成績評価の方法およびその基準
試験:100%
教科書
書 名:独習基本簿記
著者名:長井敏行
発行所:中央経済社
参考書
なし
その他
なし
試験期間
シラバス検索画面トップページ(http://syllabus-tsushin.do-johodai.ac.jp/)下部の「2020科目試験時間割」を参照
学習プリント
あり
教職科目
関連受講科目
「簿記原理応用編」
担当教員の実務経験
実務経験なし
レポート課題
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